天王貯水池は現在は遺構が保存され「旧天王貯水池」として国の登録有形文化財に登録されています。
明治43年(1910)建築のこの水道施設は大阪府下では大阪市(明治28年)に続くもので、その後、昭和39年(1964)まで約50年間、市民に飲料水を提供してきました。
建物の上の方に「淨水池(じょうすいち)」と書かれてあります。
ヨーロッパの凱旋門に似たデザインが採用されレンガで作られました。
中は暗くて写真では良く分からないので動画で。
5槽の水槽には、162万3000リットルの水を貯水することができました。
内部は、点検用の通路を中心に通し、両側に貯水槽が造られています。それぞれの貯水槽は5つに区切られ、天井は優美な半円形のヴォールト架構となっています。
また、外部は、貯水槽の周囲全体に土を盛り上げて、直射日光などを遮ることで細菌の繁殖を防ぎ、水質の安全をはかってきました。
裏からも昇り降りできます。
入口跡と水管も残されています。
これは分かりませんが、貯水槽に関係するものかと(たぶん)
実は過去に、この貯水池に看護学校を建てようとしたそうです。
保存運動により建設を中止し、無事に保存されました。
アクセス
- 南海高野線 堺東駅から徒歩7分
- JR三国ヶ丘から徒歩15分
- 駐車場はなし。私は徒歩5分のところにあるタイムズ南三国ヶ丘に停めました。1時間220円