恐山温泉 宿坊 吉祥閣に宿泊してきました【夕食 朝食】

1.吉祥閣【館内 部屋 朝のお勤め】の続きです
夕食
18:00から大食堂(だいじきどう)で全員揃っていただきます。
浴衣での食事は禁止。私服に着替える必要があります。
お酒ももちろんダメです。久しぶりの禁酒。
まずはお坊さんのお話。「夜中に外の温泉に入りにいっても良いですが、以前に源泉に足を突っ込んで病院送りになった人がいます。外は街灯がなく真っ暗。できれば夜間は外に出ないでほしいです」。
足べろべろでしょうね。想像したらゾワゾワしました。食べたら大人しく寝ます。
全員で「五観の偈(ごかんのげ)」を唱和します。
ものすごく一言でいうと、「食とは生きるために食べることであり、快楽のために食べるものではないということ」。暴飲暴食や摂食障害は✖。
二つには、己れが徳行の全缺を忖って供に應ず
三つには、心を防ぎ過を離るることは貧等を宗とす
四つには、正に良薬を事とするは形枯を療ぜんが為めなり
五つには、成道の為めの故に今此の食を受く

耳が痛い
お箸は記念にいただくことができます。夜のうちに洗って朝食でも使います。
立派な精進料理。一汁八菜(天ぷら、炊き合わせ、キノコのお浸し、煮豆、豆腐、うどん、酢の物、漬物)+果物が並びます。
天ぷら美味しい!
お漬物、酢の物などの小鉢。
うどんも美味しかった。
ゴマ豆腐。
お味噌汁が絶品!出汁が良く出ています。
デザートも!
ご飯は食べ放題。炊飯器から自分でよそっていただきます。
これがまた超美味しかった。お腹いっぱい。
食事時間は一応30分。時間は厳密ではないものの、30分経つとお坊さんが来て、また全員で「食後の偈」を唱和して自由行動。
(ごちそうさまでした)
朝食
7:30から。朝食は一汁六菜+果物。夕食と同様に全員で「五観の偈」を唱和します。
ご飯のお供がずらり。相方はご飯3杯お代わりしていました。お米が美味しすぎ。
食後は「食後の偈」を唱和。ごちそうさまでした。

全体的に薄味。出汁がきいてとても美味しかったです
また食べたい~
他の宿泊客。人は見かけによらない
この日の宿泊客は6組でした。1組のどんよりした感じの若い夫婦のご主人さんが、奥さんを顎で使い自分はデンと座っていたのが印象的(うちはご飯も自分でよそう…)。
もう1組の上品そうな老夫婦は、駐車場がガラガラなのに私の車の横に横付け。トナラーは構いませんが、到着するなりドアを全開にして夫婦でガサゴソ。ドアを開けにくそうにしている私たちを見ても知らん顔。どうやら「先にドアを開けた自分たちが先」らしい。なるほど、これぞ老害。相手にしても仕方がないので、車を他の場所に移動させ荷下ろししたらこちらを睨んでいました。意味不明。
食事の際は、その老夫婦と奥さんを顎で使う若夫婦が仲良く談笑。これぞ【類は友を呼ぶ】。
若奥さんは老夫婦の分までお茶を運んだりご飯をよそったり1人せわしなく動いていました。悪いことではありませんが「早く目が覚めると良いな」と思います。
他に6名の若いグループが居て「騒がしかったら最悪」と思いましたが、早朝の恐山でも静かに参拝していました。人は見かけによらないものだと勉強になりました。